顎関節症
顎関節症(がくかんせつしょう)
「痛くて口があけない」
「食事をしたときに顎が痛い」
「顎の関節から音がする」…。
こんな症状があるときには、顎関節症が疑われます
顎の関節が悪いと、耳が痛い感じがしたり、後頭部、耳の下、耳の裏側やその周囲などの痛みを感じたり、お口を開けると痛い、「カックン」と雑音がしたりします。また、肩こり・耳鳴り・難聴が起こったりもします。
歯ぎしり・噛みしめなどであごに過度な負担がかかると顎関節症になりますが、スポーツによる食い縛りでも顎関節症になります。
顎関節症は、様々な原因により引き起こされる疾患ですので、原因を追究し、それに応じた治療を行います。
治療方法は、あなたに合ったマウスピースを作成し、就寝時に装着して頂きます。
ゆっくり改善していく方法ですが、確実に治っていきます。しかも、安全な方法です。
顎関節治療用マウスピース
顎関節症 治療の流れ
- 初診時にレントゲン等の診査を行います。
- スプリント療法が適応の場合、その場で歯型を採ります。
- 顎関節症改善のための生活指導・運動療法を行います。
- 多くの場合、関節の炎症と痛みを伴うために消炎鎮痛剤を処方します。
- 次回ご来院時に作成したスプリント(マウスピース)を装着します。
- このマウスピースは一部の特殊なケースを除いては夜間就寝時のみ、装着していただきます。
- 多くの場合、顎の運動に関連する筋肉による痛みがあり、スプリント療法とあわせてマイオモニターと呼ばれる筋肉電気刺激装置による理学療法も併用いたします。
- 顎関節の状態に応じてマウスピースを改造していきます。このため数ヶ月~1年、2年の治療期間を要します。
お願い
顎関節症治療の多くの場合、スプリント療法というマウスピースを装着した治療を行います。
マウスピースの調整・改造が必要なため数ヶ月の治療期間を要しますが、良好な治療成績を収めております。
しかし、顎関節症の治療を進めている患者様の中で任意で治療を中断される方が非常に多く困っております。
特に、無調整でのスプリント長期使用は歯並び・咬みあわせ・顎関節などに大きく悪影響を及ぼす可能性が高く、非常に危険な行為なので必ず定期的な調整来院をお願いいたします。
当院にお越しになられる患者様におきましては、上記にお示しした当院の顎関節症治療の流れにご賛同いただけますよう宜しくお願い申し上げます。